美しきもの

座楽

2014年07月15日 12:21







自分の好きなものに、バルナックライカ DⅢと miniがあり所有しているが
好きの共通点があるなと「ライカ同盟」なる本を読んで気付いた。

ブランドとか、人気があるとかで選んで買った訳ではない。
ただ単純にカッコイイからである。
なんでそう思ったのか。
無駄がない。極めてシンプル。
使いやすいサイズ、いや使いやすい最小のサイズであるからかもしれない。
そのフォルムにコンセプト、創り手の精神が洪水のように溢れ出ているからである。

手持ちのカメラというのはどうあるべきか
から考え、辿り着いた答えが約70年前に製造されたこのカメラ。
カメラとしての気品漂う佇まいがある。

最小スペースで軽く速く走るにはどうあるべきか
から考え、辿り着いた答えがこの車。
なんとも愛らしい姿をしている。

コンセプトからそれに見合う構造。
それに見合う装い。
創り手の精神から発せられた熱がそうさせるのだと思う。

人間も同じではないか
顔、立ち居振る舞いはその人の心を表している。
人間の感覚は目に見えないものも実は見ている。
それを感じて人は人を好きになるのだと思う。

さて、自分の仕事。
建築についても、そういったことを大切にして創ってきた。
そういった創り手の精神から創られた
熱量をもった建築たちの中で暮らすということが
最高の贅沢であると思う。

人間の暮らしに影響を与える建築、街並み
とはそういった精神で創られるべきものだと思う。